学問・資格

正しい、なんて無い。

727日(月)-3

稽古をしていて、弟子に言われる。

これでいいんでしょうか」

「ま、自分がいいと思えばいいんじゃいの」が正直な答え。

まあ、これじゃあまりにも取り付く島が無い。

で言う。

「それでいいって言ったら、そうか、これが正しいんだって思うのかい?」って。

「先生がそういったから、これで良いんだってずっと信じてられるかい?」って聞く。

今はそうか、って思うかもしれない。

でも、明日になったら違うかもしれないよ。

違う感覚を持つかもしれないよ。

それなのに、これが正しいって思っちゃったらどうなる。

進歩しなくなる、あるいは昨日の自分を正しいとするあまり、今の自分を否定する。

大体、正しいなんていうのは何なんでしょうね。

こういうときはこういう風にするのが正しい。

で、こんな時はこう。

これは決め事。

こういう事を正しいって言う事にしときましょう。

何でかと言うと、そうしないと皆ばらばらになるから。

ほんとに正しいかどうかは、まあ、置いときましょうよ。

決め事が何で必要なのかって言うと、皆に守って欲しいから。

それが秩序を作るからだ。

儒教なんてその代表。

世界が都市化して来た時にに出てきた考え方。

「論語」なんて、勿論そう。

そういう風に正しいを決めていくことに反対してるわけじゃない。

でも、太気拳は自分の身体、つまり自分の都市化されることの無い自然としての自分と

だから、残念ながら「正しい」なんて答えられない。

正しい拳の握り方。

そんなのはどこにも無い。

場合によっていくらでも変わる。

正しい打ち方、正しい避け方、正しい蹴り方、それも同じ。

だから時によって正しくても、時によって間違い。

ある人に良くても、この人には良くない。

当たり前だよ、こんな事。

もし「正しい」ってのがあったら、面白くなくなっちゃうね、僕は。

太気拳なんてやめちゃうよ。

だからこれが正しい、って言うやつは鼻から信用しないね。

こういう形が正しい、って言った途端に、

身体と言う自然に裏切られる。

そんなモンだって言う事を、

ずっと稽古して教えられたんだ。

太気拳て言うのは、いや、人間てのは雲と一緒。

いつも変わりつづける。

正しい雲の形があるんだったら、誰か教えてくれるかい…。

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